データベースについて調べてみた

データベースについて調べたことのメモ。Oracle要素多めになる予定。

OCIのOracle Base Database Serviceを構築してみた ~その2~

前回に続き、Oracle Base Database Serviceを使用するまでの構成手順を紹介する。

  1. コンパートメントの作成
  2. 仮想ネットワークの作成/設定
  3. Oracle Base Database Serviceの作成 ← 今回はここの前半を紹介
  4. DBサーバへの接続

 

OCIコンソールの左上のナビゲーションメニュー(漢数字の三みたいなボタン)をクリックするとメニューが表示されるので、そこで「Oracle Database」をクリックする。


Oracle Databaseのメニューが表示されるので、「Oracleベース・データベース・サービス」のリンクをクリックする。

 

Oracleベース・データベースのページに遷移するので、「DBシステムの作成」ボタンをクリックする。

 

Oracle Base Database Serviceの作成は大きく以下の2ステップのページで構成されるため、2回に分けて内容を紹介する。

  • DBシステム情報  ← 今回はここの紹介
  • データベース情報

 

DBシステム情報

まず「コンパートメントの選択」で、DBサービスを作成するコンパートメントを選択し、DBサービスの名称を「DBシステムの名前の指定」に入力する。

「可用性ドメインの選択」は表示されたいたものを今回は使用し、「シェイプ・タイプの選択」は「仮想マシン」を選択した。

「シェイプの構成」でCPUの種類やコア数など選択できるので、希望の構成とするために、「シェイプの変更」ボタンをクリックする。


シェイプの変更により、CPUコア数、メモリなどのリソースを変更することができる。CPUについてはAMDプロセッサか、Intelプロセッサを選択する事ができる。

以下は、AMDを選択した場合のダイアログで、OCPU数を1OCPU単位で調整することが可能で、メモリ等の他のリソースは、OCPU数に比例して変更される。

 

Intelを選択した場合、Intel X9かIntel X7を選択することができる。以下はIntel X9のダイアログで、AMDの時と同様に、OCPU数を1OCPU単位で調整することが可能で、メモリ等の他のリソースは、OCPU数に比例して変更される。

 

以下はIntel X7を選択した場合のダイアログで、AMDIntel X9と異なり、OCPU数は決められたパターンから選択する必要がある。

 

構成するシェイプを選択したら、「シェイプの選択」ボタンをクリックする。

 

「ストレージの構成」では、データベースを格納するストレージのボリュームマネージャや性能、構成サイズを変更できる。変更する場合は、「ストレージの変更」ボタンをクリックする。

 

「ストレージ管理ソフトウェアの選択」では、使用するストレージのボリュームマネージャとして、「Oracle Grid Infrastructure」(ASMが構成される)と「論理ボリューム・マネージャ」を選択できる。「論理ボリューム・マネージャ」を選択すると、数分でデータベースを作成できるが、シングルノードのデータベースしか作成できないという制約がある。今回は急いで構築したい要件もないため、「Oracle Grid Infrastructure」を選択した。

「ストレージ・パフォーマンスの構成」では、以下を設定できる。

  • ストレージ・ボリュームのパフォーマンス:「バランス」か「より高いパフォーマンス」を選択
  • 使用可能なデータ・ストレージ(GB):データ領域のサイズリストから希望サイズを選択

リカバリ領域の記憶域(GB)については、「使用可能なデータ・ストレージ」で指定したサイズから自動設定されるため、任意のサイズ設定はできない。

 

「DBシステムの構成」で、DBサーバのノード数と、Oracle Databaseのエディションを選択する。エディションは以下の4つから選択できる。

エディション 概要
Standard Edition
(DBCS SE)
Standard Editionだが表領域の透過的暗号化(TDE)が使用可能
Enterprise Edition
(DBCS EE)
Data Masking And Subsetting Pack, Diagnostics Pack, Tuning Pack, Real Application TestingのEEオプションライセンス付きのEnterprise Edition

Enterprise Edition High Performance
(DBCS EE-HP)

上記のEEオプションライセンス+Multitenant, Partitioning, Advanced Compression, Database Lifecycle Management Pack, Cloud Management Pack for Oracle DatabaseのEEオプションライセンス付きのEnterprise Edition
Enterprise Edition Extreme Performance
(DBCS EE-EP)
上記のEEオプションライセンス+Active Data Guard, Database In-Memory, Real Application ClustersのEEオプションライセンス付きのEnterprise Edition

※各エディションで使用可能な機能の詳細は、マニュアルの「データベース・ライセンス情報ユーザー・マニュアル」を参照のこと。19cのマニュアルはこちら

 

 

SSHキーの追加」では、SSH接続で使用する際のSSHキーをどうするか指定する。今回は新規に作成することもあり、「SSHキー・ペアの生成」を選択した。これを選択した場合は、SSH接続する際に必要となるので、「秘密キーの保存」をクリックしでキー情報をダウンロードする。

 

「ライセンス・タイプの選択」では、Oracle Base Database Serviceで使用するOracle Databaseのライセンスを、自身が保有するものを用いるのか、サービスの利用料金に含めて支払って利用するのかを選択する。今回は後者であるため、「ライセンス込み」を選択した。

 

「ネットワーク情報の指定」では、DBサービスの作成先となるVCNとサブネットを指定し、DBサービスで使用されるDBサーバに付与するホスト名の接頭辞を「ホスト名接頭辞」に指定する。

 

「診断収集」については、変更の必要がなかったため、そのままとし、「拡張オプションの表示」をクリックする。

 

「拡張オプション」では、フォルトドメインタイムゾーンを選択できる。使用するフォルトドメインはシステムに選択させるため、今回は何も選択しなかった。タイムゾーンは、「Asia/Tokyo」を選択した。

これらを設定したら、「次」ボタンをクリックして、「データベース情報」の設定に進む。

 

今回はここまで。「データベース情報」の設定については次回

 

 

前回の記事

noradb.hateblo.jp